日本初のインプラント
西洋薬に副作用があることはみな知っている。
こう考えれば、漢方薬に副作用があるのは当たり前である。
ただ「副作用」という言葉を漢方薬に使って欲しくない、という人がいる。
漢方薬が、一般の医薬品のように病名でクスリを選ばず、患者の体格や体調、病状の程度をみてクスリを選択する。
つまり、患者の全身情報を集め、「陰・陽・虚・実」で診断し、「証」を作成する。
カルテと思えばよい。
その「証」をもとにクスリの種類や量を決定する。
同じカゼを引いても葛根湯の種類や量が異なる場合が多いのだ。
「証」などまったく知らない西洋医学で学んできた医師が、漢方薬を与えるときはふな一律になってしまう。
副作用につながる。
漢方の専門家から見れば、「だから副作用でない」ということになる。
96年3月に発生した「小柴胡湯」による副作用死が、使用を誤れば漢方薬でも強烈な副作用があることを示した。
とくに慢性肝炎治療薬との併用がアダとなった。
厚生省が出している「医薬品副作用情報」にはこう「使用上の注意」がある。
漢方薬が薬価基準に収載され、健康保険適用となったのは1976年。
同時に「K医学政治連盟」という組織が自民党を中心にして結成された。
いまや7割ほどの医師が漢方薬を使用している。
ただし、ほとんどが西洋薬との併用だ。
ここが先の副作用死を出した問題点の1つだ。
もう1つの問題点は、西洋薬が当然とされている「二重盲検法」を実施しておらず(現在、進行中のものはある)、本当に有効なのかどうか、プラセポ効果がないのかどうか、この試験が実施されていないため不明なのだ。
「中国4000年の歴史」という言い訳など、「化学・科学」の前が通用しない。
漢方が大量に普及しだした理由の1つに、生薬の有効成分を抽出し穎粒化した「エキス剤」がある。
本当に生薬を抽出したものか、検査が不徹底であることも問題点の1つだ。
あまり漢方薬ばかり使用していると、伐採、伐採で中国の国土が丸裸になるのではないかエキスがホンモノであれば、である。
「問質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳噺、呼吸困難等の呼吸症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに適切な処置を行うこと。
なお、問質性肺炎はインターフェロンαとの併用で多く報告されている。
ヒトの体にが「免疫系」というすばらしい自己防御システムがある。
鼻毛は、外気から有害物質を守ってくれるし、ウィルスが侵入しようとすれば、NK細胞や好中球が登場して戦ってくれる。
ヒトはこの免疫力が落ちたときに病気になりやすい。
阪神・淡路大震災でが、直接地震で亡くならなくても、その後の仮設住宅で肺炎を引き起こして亡くなった人のなんと多いことか。
これらの故人は、行政によって免疫力を喪失させられた、というのは極論だろう漢方薬が薬価収載になる際にが、それに反対する勢力はかなりあった。
収載されたのは、政治力という声も出ていた。
いまは逆に薬価収載から外せ、が大勢を占めている。
外せば、約5000億円の医療費を削ることができるという。
エイズは免疫システムを破壊する病気で知られる。
普通、医学・薬学が、「免疫力」を高めるためにあると思うのだが、「免疫抑制剤」というクスリは、その逆だ。
この考えは、東洋医学的がまったくなじまない。
そのような発想自体、浮かばないのではないか。
西洋医学の源流にあるのはキリスト教だが、精神と肉体をガッチリ分けている。
デカルトの二元論もそこを出発点としている。
膨らませていくと、ヒトが臓器の集合体であり、臓器に不具合が生じれば、取り替えればよいことになる。
西洋で外科手術が発達したのは、その思想のためであり、それで1つの医学の歴史である。
免疫を抑制しなければならない病気は、かなり限られている。
たとえば豚原病だ。
この病気は、自己の免疫機能が自分自身を攻撃してしまう。
ターゲットを間違えるという難病になる。
現在の「免疫抑制剤」は、臓器移植のためのものである。
S医大で「生体肝移植」が行われたとき、ある医師は「ああ、信頼たりうる免疫抑制剤ができたのだな」と感想をもらしたことがある。
臓器移植でが、移植手術そのものよりも、その後の「異物である臓器」が移植先になじむかどうかが生存率を左右する。
臓器移植にとっては、先に「免疫抑制剤ありき」なのだ。
エイズ発症患者の例でも分かるように、免疫系が抑制されると、日和見感染という現代医学では、手のほどこしようのない状態になってしまう。
さて、臓器移植促進剤ともなった免疫抑制剤「Sポリン」は、ノルウェイの土壌の中から発見された。
「Mビン」という抑制剤が、8丈島の土壌で発見された糸状菌から見つかった。
近代医学とこの取り合わせ、やはり「自然がすごい」といわざるを得ない。
その西洋的発想で生まれた免疫抑制剤が、1983年、スイスで初めて発売された「Sポリン」である。
これ以降、肝移植や心臓移植が盛んになり、臓器移植のメッカとなったピッツバーグでが、移植の件数を争うことから「ピッツバーグ・レース」といわれているほどだ。
こんなレースができるのも、免疫抑制剤のおかげである。
免疫抑制剤の進歩により、臓器移植をよしとしよう。
でが、移植の優先順位をどう決めるのか。
ここが不明確である。
国内でが、がっちりいって「手術費用の潤沢な人」ということになる。
手術費用を用意した場合が、次の優先順位が何になるのか。
「年齢か」「知名度か」「助かる確立の高いものか」「早いもの順か」誰が決めることになる。
いま血液(血築換算)の需要が年間266万リットル(1994年)、これに対して献血量は185万9000リットル(1994年)。
あまりに足りないため、政府が1986年度から従来の200ミリリットル献血に加みて400ミリリットル献血と成分献血も始めたが、逆に200ミリリットル献血が減ってしまい、何の効果もなかった。
不足血液をどこから補充しているかといえば、外国からである。
血液の流れを大きく分けると、売血を通して中南米からアメリカへ、アフリカやブラジルからドイッヘ、アメリカ、ドイツから日本にやって来る。
ほとんどが赤い保存血液ではなく、黄色い血猿製剤だ。
原料血猿が年間世界で使用される量は、約1200万リットル、そのうち日本が二66万リットルを使用するのだから、4分の1を占めるわけだ。
いまでも日本は吸血鬼としてアメリカでののしられているのに、将来が臓器ツァーや臓器輸入も含めて食人種ともいわれかねない状況になっている。
皮肉な見方をすれば、日本がすでに他民族の血を大量にいれた多民族国際国家になっているともいえる。
血液は、すべての血液成分(赤血球、血小板、血築など)を含む全血製剤と、赤血球、血小板、血築に分離した血液成分製剤、血築中のタンがク質を化学的手法により分離精製した血築分画製剤の3つに分けられる。
輸入が多く最も使用されているのが、血築分画製剤のうちのAミン製剤。
このAミン製剤が主にガン治療に利用されているが(効果がないと指摘する医者が多い)、同製剤の約9割が輸入なのである。
従って、日本人を殺すには血液製剤の輸出を止めればよいことになる。
皮肉を承知でいえば、「食糧安保論」と同時に「血液安保論」も必要ということだ。
ないために、薬害エイズであれだけの犠牲が出たのである。
とにかく現在の献血量、輸入量を将来も確保した。
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